2010年11月21日日曜日

「百五銀行」&「静岡銀行」発行の雑誌に当館登場!



三重県の百五銀行発行の「フロンティア105」と静岡県の静岡銀行発行の「フィナン」に当館が掲載されました。
 両銀行の本店・各支店の雑誌コーナーに置かれております。
アニバーサリー混浴♨「夫婦で混浴なんて恥ずかしい!?」というタイトルです。
「YOKOSO!JAPAN大使」そして温泉エッセイストでもある「山崎まゆみ」さんが、当館に来館された際、あるご夫婦との会話の中で「記念日には、混浴をして、夫婦仲良く!」を提案された内容が、ほのぼのとそして暖かくつづられています。
三重県・静岡県の皆さま、是非、ご一読いただければと思います。
【内容の一部】
 この日も、岩手県鉛温泉「藤三(ふじさん)旅館」の名物「白猿(しろざる)の湯」には、熟年の湯治客がのんびりと浸かっていた。
 湯船には男性客3人、ご婦人が1人。大切な部分を隠しながらも、男も女も、さほど互いを意識する様子がない。それは、人が風呂に入るとても自然な姿に見えた。ご婦人の近くで、わたしも湯に浸かる。自然と目が会い会話が始まる。………中略。
………「ご夫婦で、よく温泉に行かれるんですか」
「まあね~」
「夫婦で混浴は、やはり恥ずかしいですか」
「ま、多少ね~」と、ご夫婦はうつむき笑った。
そんなご夫婦に、わたしが考える「アニバーサリー混浴」の話をしてみた。以前、ある熟年のご夫婦と九州の混浴風呂で出会った時の話だ。
 その夫は仕事一筋。妻も子育てと親の介護で忙しく、互いに余裕がないために、何年も相手を異性として見ていなかった。
 それが何十年かぶりに、一緒に風呂に入った時のこと。互いに意識してしまい、風呂での会話こそなかったが、それを機に「わたしたちもこれから一緒に旅を楽しみましょう」と老後の旅を約束したのだった。
 このご夫婦の話を藤三旅館で出会ったご夫婦に話し、「記念日には、混浴をして、夫婦仲良く!」と提案したのだ。「熟年夫婦の混浴は、案外、新鮮かつホットな気持ちになれるようですよ」と。
 「アニバーサリー混浴か、いいことを聞いたな、母さん」。そう言って、照れ笑いとも見える笑みを残し、ご夫婦は帰っていかれた。
 古きよき風呂、それが混浴である。